今回は、私が怖れを感じていた
「もうひとつのこと」について
お話しいたします☆
前回のお話は、こちら↓
このシリーズ全話のリストは、こちら↓
当時の日記に、私は
こんなふうに書いていました↓
「まるで、前方が途切れている
レールのうえを走るジェットコースターに
乗ってるみたい」
みなさんは、ジェットコースターって
よく乗りますか?
私は、めちゃめちゃ苦手です^^;
ジェットコースターに乗ること自体
怖くてたまらないのですが
それが、たとえばですよ
こんなジェットコースターに乗ったとしたら
どうでしょうか?
ジェットコースターが
ガガガガガガ~・・・
っと急こう配をのぼり
レールのてっぺんまで来るんです。
この、てっぺんから
一気に滑り落ちる直前というのが
ものすごく怖いわけですが・・・
ふと、これから滑り落ちる先を見ると
レールが・・・ないっ!ないっ!ないっっ!
え、え~~~~~!?
でも、ジェットコースターは
止まる気配なし。
というか、ここで止まってもらっても
私はどうすれば???なのですがw
なす術もなく私はただ
ジェットコースターの手すりを
汗びっしょりで握りしめ
それがいつなのかも分からないまま
滑り落ちる瞬間を待つしかない
という状態。。。
どうでしょう?
ジェットコースター苦手じゃなくても
ちょっと怖くないですか?
レールがなくて
この先どうなるのか分からないという感じ。
いつ滑り落ちるかは
ジェットコースター次第で
私がコントロールできないという感じ。
当時の私が感じていた
「もうひとつの恐れ」というのも
こんな感じでした。
では、こんな恐れを、私は
何に対して感じていたのか?
それは、私がこの少し前まで描いていた
”未来予想図”と関係します。
”癒やしの旅”を始める前、つまり
心理学の世界に足を踏み入れる直前まで
私が描いていた未来予想図は
こんな感じでした↓
10年後には、生きてないかも・・・
生きてたとしても、結婚せずに淡々と
相方と生活してるぐらいかな・・・
まあ~、なんとも、夢も希望もないというか
味気ないというか^^;
でも、当時の私は
今よりも自分が幸せになったり
成功したりすることはないって
漠然と思っていました。
特に、結婚して子どももできて
幸せに暮らすなんてことは
全く想像できませんでした。
そんなに大それた夢でもないと思うんですよ
大好きな人と平凡でも幸せな家庭を築く
なんていうのは。
でも、それすらも
私は、絶対手に入れられない
って思っていたようです。
若いころは
彼氏との結婚を夢見た時期もありました。
でも、その夢もやぶれ
「私は仕事に生きるっ!」
と、一度は諦めてしまいました。
このとき思ったんですね
「私には、結婚はムリだな」
って。
その後、相方が現われて
同棲生活も順調に、長く続きました。
でも、その同棲生活も、どうしたわけか
だんだんと殺伐としたものになり
”癒やしの旅”を始める直前の私は
出口の見えない、細くて長いパイプの中を
延々と這い進むような
閉塞感と絶望を感じていました。
そして
そんな苦しい状態が一生続くんだろうな
と思っていたんです。
相方のことは
「結婚するなら、この人だな」
って思うようにはなりましたが
「でも実際には、結婚はムリかも」
と、まだ思っているところがあったんです。
これまでにも書いたことがありましたが
以前の私は、自分の存在そのものに対して
全く自信を持てていませんでした。
「勉強ができる自分」
「仕事ができる自分」
というように
何かをしている自分には自信がありましたが
それらを全部取っ払った状態の自分には
全く愛される価値がないと思っていました。
つまり
いまだに私は、第5話で書いたように
司法書士じゃないと嫁にいけない
って思ってたんですね。
でも、結婚したらたぶん
子どもだって出来るじゃないですか。
出産とか育児とかってなると
どう頑張ったって
どこかで仕事をセーブしたり
休んだりしないといけなくなるだろうし
場合によっては
辞めないといけなくなるかもしれません。
そうなれば私
愛される価値、大暴落
ですよ。
そしたらきっと相方は
私のことを好きじゃなくなって
幸せな結婚生活を続けられなくなる・・・
そう思ってました。
相方と、ずっと一緒にはいたい
でも、結婚したら、幸せになれない・・・
じゃあ、今の同棲生活を続けるしかない
ってことになりますよね。
だから
「やっぱり私には、結婚はムリかも」
って思ったんです。
そういうわけで、私のなかに
「結婚・ムリ」
という諦めがありました。
でも、その一方でじつは
「結婚・イヤ」
という抵抗もあったようです。
それは、なぜなのか?
「結婚は、人生の墓場や」
私が幼いころから、たびたび親父から
聞かされていた言葉です。
どんなに大好きな人と結婚しても
長年一緒にいたら恋も冷めるし
かと言って、子どもができたら
そう簡単に離婚もできへんし
家族のために自由も奪われて
我慢の日々が続くねん
そういう趣旨の話をしては、親父は
決まって最後に
この言葉を言っていたものです。
これから大きくなって
誰かのお嫁さんになるねんという少女に
なんちゅう話をするねん
って感じですが
子どもにまで愚痴らずにはいられないくらい
親父は私たち家族のために
いっぱい我慢してたんでしょうね。
(もっとも
何十年と親父の不倫に耐えてきた
おかんもまた、辛かったはずなんですが。)
なので、私はいつしか
結婚に対して不幸なイメージを
持つようになっていたようです。
そんな理由から
頭では「結婚したい」と思っていても
心の深いところでは
「結婚・ムリ」「結婚・イヤ」と思い
将来自分が結婚して
幸せに暮らしているイメージが
思い描けなくなっていたのです。
なので、私が思い描いていた
未来予想図はというと
「相方となんの進展もないまま
ドヨ~~~ンと同棲生活を続けるの図」
だったり
「仕事に一生をささげて、果ては
孤独な老後の図」
だったり
なんとも暗いものでした。
でも、別にいいや☆って思ってました。
確かに、この予想図どおり行けば
私の人生は
あまり楽しいものではありませんが
私なりに心の準備もできてましたし
(要するに、諦めてたってことですが。)
いろいろと「備え」もしてましたから。
将来ひとりぼっちになっても困らないように
貯金は怠りませんでしたし
保険にもちゃんと入ってましたし
寂しくならないように
趣味のスキューバダイビングで
遊び仲間はいっぱい作ってましたし。
それはいわば
まったく面白くもおかしくもないんだけども
どんな場所にたどりつくかは
バッチリ分かっていて
計画も対策もなにもかも準備万端な
そんな旅行って感じでしょうか。
だから、ちっとも怖くなかったんです
ちょっとゲンナリはしてましたがw
ところが
ひょんなことから
”癒やしの旅”を始めることになり
そのせいなのかなんなのか
単なるハプニングなのか
空き巣に入られたことがきっかけで
いきなり相方との結婚が決まったわけで。
そりゃあ、相方との結婚が決まってからは
少しずつですが結婚してからの自分を
想像できるようにはなってきてたんですよ。
でも、なにせ長いあいだ
そんなことは想像していなかったんですから
数ヶ月そこらで
これまでのダークな未来予想図を
「相方と結婚して
幸せに暮らしましたの図」
に、塗りかえれるはずがありませんよね。
だから、私にとって
このとき進みつつあった「結婚への道」は
「数メートル先までしか出来上がっていないレール」
のようなものだったのです。
このときの私を体感していただくため
今いちど喩え話をw
映画「インディ・ジョーンズ 魔宮の伝説」
で、炭鉱(でしたっけ?)の中の
レールのうえを、トロッコに乗って
猛スピードで走るシーンがありましたよね。
今、あのトロッコに乗ってるんです。
走っているレールはまっすぐ前方に延び
たどりつく先は
「孤独でドヨ~~~ンな人生」
あんまり楽しい行き先ではありませんが
その場所については
下調べも対策もバッチリ☆
なので
「行ったろやないけ~~~!」
なのです。
ところが、なのです!
数メートル先のところで
レールが突然、右に分岐!?
ふぁっ!?
右に分岐したレールのかたわらには
「ハッピ~ウェディ~~~ング☆」
という行き先表示が!
このまま行ったら、トロッコは
右のコースに入ってしまいます。
でも、よく見ると、右に分岐したレールは
数メートルほどで途絶えてるんです!
「工事中やんっっ!?」
まあ、レールが途絶えてるというのは
私のイメージだけの話です。
現実のトロッコのレールと違って
人生のレールというのは
たとえ途絶えて見えても
走っていけば、どんどん先へ先へ
延びていくものですから。
だから、脱線なんて心配は、無用なはず。
でも、レールが延びたとしても
それがいったいどんなコースをたどるのか
そして、たどりつく先が
実際にはどんな場所なのか
当時の私には、さっぱり分かりません。
なにせ
こっちに進む予定はなかったんですから
下調べも対策も心の準備も
まったく出来ていません。
事前情報もガイドブックも荷物も何も持たず
見知らぬ異国の地に
放り出されるようなものです。
それって、怖すぎませんか?
しかも!
行き先表示は
「ハッピ~ウェディ~~~ング☆」なので
たぶんステキな場所なんだろうとは
思うのですが、私の背後で
誰かがささやくんです
「結婚は、人生の墓場やで~~~」
え、どっちなん!?
この先は
人生の楽園なん!?
それとも墓場なん!?
どっちな~~~んっっっ!?
不安におののく私。。。
でも、私を乗せたトロッコは
容赦なく猛スピードで走り続けます。
どうでしょう?
この行き先不明な感じ
コントロール不能な感じ
怖さ、解っていただけました?
こんなふうに
自分が予定していなかった方向に
人生が走りだすと
ものすんごい恐れが出てくるんですね。
たとえそれが、幸せになる道であっても
です。
私はもう
10月に結婚することが決まってましたから
それまでの数ヶ月を
普通に過ごして待つだけでした。
時間というトロッコが、勝手に私を
結婚へ運んでくれるだけだったんです。
私がするべきこと、それは、ただ
トロッコから飛び降りないこと。
つまり、抵抗しないこと
それだけでよかったんです。
そして抵抗しないためには
この恐れとの付き合いかたが
ポイントになってきます。
恐れとの付き合いかたを
ここで間違ってしまうと
せっかく幸せになろうとしているのに
その流れに自らブレーキをかけてしまう
なんてことにもなりかねません。
恐れというのは結構しんどい感情なので
感じないようにしてしまいがちですが
これは逆効果です。
トロッコに乗ってる私が
「恐れを感じないようにしよう」
とすれば、どういう行動を取るか
お分かりでしょうか?
トロッコに乗っていれば怖いまんまですから
恐れを感じなくて済むように
どうにかしてトロッコから
飛び降りてしまうんじゃないでしょうか。
そして、そこから徒歩で
もともと進む予定だった
まっすぐ前方のコースを行くでしょう。
で、たどりつく先は
そう
「孤独でドヨ~~~ンな人生」
なのです。
ちゃんと右のコースに進むには
トロッコから決して降りないこと
それだけなのです。
そしてそのためには
恐れという感情を感じないようにしない
恐れという感情をそのまま感じること
なのですね。
でも、そうは言っても
自分ひとりで、この恐れを感じつづけるのは
耐えがたいことですよね。
なので、こういうときは
誰かと分かち合うことが大事です。
オバケ屋敷、ひとりで震えながら行くよりも
たくさんの友だちと一緒に
「こわい、こわい、こわ~~~い(泣)」
って叫びながら行くほうが
なんとか進んでいけそうじゃないですか?
それとおんなじです。
私も、この時期は、いろんな友だちに
「怖いねん〜」「怖いねん〜」
って泣きついてました。
もしもそうやってガス抜きしてなかったら
私、何かしら問題を見つけて、それを理由に
「やっぱり結婚やめる〜!」
って、逃げてたことでしょうw
でも、私が泣きつくたびに
「大丈夫、大丈夫w」
と笑って言ってくれたり
「怖いよね~~~☆」
と共感してくれた友人たちのおかげで
私はなんとか
トロッコから飛び降りずに済んだのでした。
こんな感じで
まだ春から初夏にかけての
時期だったというのに
「こわい、こわい、こわ~~~い(泣)」
で、早くも
「ひとり納涼肝だめし」状態の
ワタクシでしたw
でも、そんな私をさらにビビらせる事態が
8月に起こります!
というわけで、さらに続きます☆↓
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