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オス化女子つるぞの【34】毒吐き女神、降臨っっ!?

今回は、2006年3月の中旬ごろから
4、5月ごろにかけて私が陥った状況と
そのときに救いの手を差し伸べてくれた
”ある女性”のお話です。

前回のお話は、こちら↓

このシリーズ全話のリストは、こちら↓

このころの私は、ひどいひどい自己嫌悪に
まみれておりました。

こんな自分はダメ
こんな私なんてイケてない
って自分のいろんなところを嫌い
イジけまくってました

当時の私は、第27話でお話ししたような
「感情の便秘状態」が続いていました。

徐々に良くはなってきていたんですけどね。

たぶん、普通に日常生活を送ってるだけなら
そこに問題を感じることは
なかったでしょう。

でも、ヒーリングワークなどに
月1ペースで通ってると、ワークのたんびに
周りのみんなと自分を比べては
感情がなかなか出てこない自分を
責めちゃうわけです。

「みんな、あんなに
いろんな感情が出てくるのに、私は
なんも出てけえへんっっ!」

「きっと私は、みんなより
出来へん子なんやっっ!」

って。

こんなふうにも責めてましたね

「きっと私は、みんなより
理性が強すぎるんやっっ

なんちゅう頭でっかちな
堅苦しいヤツっっ!」

たぶん一般社会では
理性が弱くて感情的な人間よりも
理性の強い人間のほうが
「社会人として、まっとう」
って見られるんじゃないでしょうか?
(もちろんこれも
どちらが優れている
というものではないのですが。)

でも、こういう心を扱う世界に入ると
価値観は逆転するんですね。

感情というものを大切に扱う世界ですから。
(もちろん、だからと言って
理性がダメということでもないんですが。)

で、私は
思考や理性ばかり働きすぎる自分を
すんごいダメ人間!
と責めるようになりました。

いま思えば
感情が全く出ていないわけでもなかったし
思考や理性が働きすぎるのも
そこには恐れや罪悪感があるからで
これらも、立派な感情なんですよね☆

そして、もしあのとき、そのことに気づいて

「ああ、私、なにか怖がってるんやな」

「私、自分を責めてしまってるんやな」

って受け止めることができたなら
その恐れや罪悪感の下には
過去のいろんな痛みが隠れているわけで
やがて、それらが
ワンサカ出てきたことでしょう。

でも、当時の私は
そこに気づいていませんでした。

なので
「なんで、なんにも感じへんねん~!?」
と自分を責め

もどかしさに、ムキ~~~っっ!となったり

強い劣等感を感じて
イジけたりしていました。

それからもう一つ
大人の女性になれていない自分のことも
ものすごく嫌っていましたね。

「大人の女性になれていない」
というのは、たぶん誤解で
周りから見たら、どこからどう見ても
大人の女性だったと思います。

なにせ、35歳とか36歳ですからw

35年、36年
人生経験を積んできてるんですから
べつに、特に大人ぶらなくても
大人としてのふるまいはしていたはずです。

身体だって、パーフェクトではありませんが
出るところはちゃんと出てましたし
ちゃんと大人の女性の身体です。

”オッサンの着ぐるみ”は着ていましたが
それを脱ぎさえすれば
特に何かを足さなくても、まんまで
大人の女性だったはずなんです。

でも、私、自分では

「大人の女性になれてない」

って思ってました。

というか、もっと掘り下げていくと

「私が、大人の女性になるやなんて
絶対ムリっっ!」

とも思っていたし、また、心のどこかでは

「大人の女性になんか、なりたくないっ!」

とも思っていたような気がします。
(どないやねん)

”癒やしの旅”の先輩たちを見ると
自分の中の女性性をみごとに開花させ
まさに”大人の女性”な人なども
たくさんいるわけですよ。

そして、私とスクールで同期の女性たちも
私の目には、着実に
自分の中の女性性を開花させつつあるかに
見えました。

周りはどんどん
大人になっていくのに

私だけ、お子ちゃまっっ!

どんどん、私だけ取り残されていくっっ

と、私はものすごく焦ってました。

そして、いつまでも未熟なまんまの自分に
ムキ~~~っっ!となってたんです。

さらにさらに
相方とは依然としてセックスレスのまんま

そんな自分のことも責めまくってましたね。

当時の私は本当に

「今の自分が
嫌いで嫌いでたまらないっっ!」

っていう感じでした^^;

7ヶ月後に結婚式を控えている
花嫁さんとは思えない
やさぐれようでしたねw

まあ、いま思えば、別に
ここへきて急に自己嫌悪まみれになった
というわけではなく、もともと
自己嫌悪まみれだったのが

2月のヒーリングワークのセッションで
無意識を刺激されたおかげで

心の深~いところに潜んでいた
この自己嫌悪が、意識の表面に顕れてきた
というだけのことなのでしょう。

「あのときのセッションと同じやり方で
私を癒やしてくだされ~~~」

と、自己嫌悪さんが姿を現した
ということなのでしょう。

そう考えれば

「あ~、やっと出てきたなあ~☆」

と受け止めることもできたのでしょうが
なにせ、まだカウンセラー養成コースの
中級にやっと上がったばかりで
そんな考えも、余裕も、ありません

さらに私は、”癒やしの旅”の先輩からの
或る言葉を気にしすぎて
自己嫌悪まみれの自分を、さらに嫌悪し
抑圧するという悪循環に
ハマってしまいました。

その或る言葉とは・・・

「自分が周りに
どんなエネルギーをふりまいているのか
もっと意識しなさい」

心理学にまだ馴染みのない方たちは
「はへっ?」
って思われるかもしれませんが・・・

たとえばですね、同じお家の中で、誰か一人
原因は分からないんだけど
なんだかプンプン怒っている人が
いるとしますでしょ。

そばにいる貴女は
どんな気分になりますか?

「あ~、なんか、怒ってるのね~~~」

って、スル―しづらくないですか?

怒ってる理由が貴女と関係あるのかないのか
分からなくても、やっぱり気になるし
居心地悪いし、そのうちイライラしてきて

「何を怒ってるねんっっ!?」

って、貴女のほうが怒ってしまいませんか?

そうなんです

怒りのエネルギーをふりまく人が
近くにいると、そばにいる人たちも
気分が悪くなっちゃうんですね。

それから、罪悪感の強い人って
四六時中なにかにつけて

「ごめんっ!ごめんっ!ホンマごめんっ!」

なエネルギーを出していて
そうなると周りはかえって

「そんなに平身低頭にならなくても・・・」

って恐縮してしまったり
申し訳なくなったりしますし

「どうか、こんな悪い私を
責めないで~~~!」

なエネルギーを出してたりすると、周りは

「いや、別にアンタを責めたりなんか
してませんやん!?」

と、なんだか加害者扱いされてる感じがして
罪悪感を感じたりしますし、やっぱり
気分良くないんですよね。

また、私みたいに
自己嫌悪まみれな人になると

「どうせ、アナタも、私のことなんて
嫌いなんでしょ」

な、イジけたエネルギーを
出してたりしますが、そうなると周りは

「いやいや、アンタのことを嫌ったりなんか
してませんやん!?」

って、これまたやっぱり
加害者扱いされてる感じがして
罪悪感を感じたりすることがあるんですね。

こんなふうに
自分の中で感じている感情によって
私たちは、いろんなエネルギーを
周りにふりまいています。

この感情を素直に感じているときは
まだマシなんです。

でも、すでに心の中に出てきている感情を
「感じないようにしよう」
なんて抑圧すればするほど、周囲に
イヤ~~~なエネルギーを
出してしまうようです。

ですから私も
自己嫌悪という感情が出てきたときに

「あ~、いま私、自分を責めてるんだな~」

って、そのまんま受け容れて
感じてあげていれば
まだマシなエネルギーが
出てたと思うんですが、むしろ

「この自己嫌悪という感情を
感じないようにしなければ!」

って、抑圧してしまってました。

感じないようにしなければって言っても
その時点で既に
その感情は出てきているわけで

それを
「感じないようにしなければ!」
というのは

もはや肛門から出かかっているウ○チを
もう一回ひっこめようと
するようなもんですやん。
(スンマセン!スンマセン!
ホンッマ、スンマセン!)

それがいかに、自然の流れに逆らうもので
不健康なものか
この喩えでご理解いただけるかと・・・。

でも、そんなことを
私はやってしまってたんですね。

そして、ますます
イヤ~~~なエネルギーを
ふりまくことになってしまった。

まあ、無理もないんですよ。

なにせ、まだ、いろんなことを
解っていませんでしたから。

そして、ですね

「自分が周りに
どんなエネルギーをふりまいているのか
もっと意識しなさい」

というのは、つまり

「アンタ、今、めっちゃ嫌なエネルギー
ふりまいてるで」

って言われてるようなもんじゃないですか。

これ、つまり

「アンタ、今めっちゃクサいで」

って、言われてるようなもんです。

人がたくさん乗る電車のなかで
コレ言われたら、どうですか?

体臭って、自分では
なかなか分かりませんやん?

でも、どうやら、周りは
クサいらしい・・・

はあ~~~、ごめんなさい~~~!

こんな私が、電車に乗ってて
ごめんなさい~~~(/TДT)/

止めて~~~!電車止めて~~~!
今すぐに~~~!

私、降りますから~~~(/TДT)/

な気分になりますよね。

それがまだ
たまたまこの日汗をかいたから
とかだったらいいですよ。

シャワーで流せば
翌日はスッキリですから☆

でも、これがもっと
身体の深い部分からくる
貴女の根源的な(どんな?)
体臭だったら?

まあ、加齢臭とかでもいいですやん
あれもコントロールできませんもんね。

そういう体臭って、自分では
どうしようもないんですよ。

コントロールできないんですよ。

でも、周りはクサいらしい・・・

もうねえ、人が多いところに行ったりしたら
気になって気になって
しかたなくなりませんか?

「ねえ、いま私、クサい?クサい?」

って、訊いてまわりたくなるくらい
頭の中は、体臭のことで
いっぱいになりませんか?

そして、自然とそこから、自分だけ
離れたくなりませんか?

当時の私も、ヒーリングワークとかに行くと
自分のエネルギーのことばっかり気になって

「きっと、今また私
嫌なエネルギーをふりまいてるんやわ」

って、そんなことばっかり気にして
卑屈になって、そしてそのうち
みんなと一緒にいるのが苦痛になりました。

「嫌なエネルギーふりまいて
ごめん(泣)」

って、みんなから離れたくなったのです。

ところで、先ほどご説明したように
心で何を感じているかによって
発するエネルギーは変わります。

だから私は、自分が発するエネルギーを
良いものにしたくて
自分の感情を変えようとしたんですね

「良いものしか感じないようにしよう」

って。

でも、これって無理だと思いませんか?

道ばたで、いきなり誰かに殴られて
「嬉しいわ~~~♪」
なんて、喜びの感情を感じれます?
(ドMなご趣味をお持ちの方は除くっっw)

普通、「怖いっ!」っていう恐怖心や
「ナニすんじゃ、ごらあっっ!」
っていう怒りの感情が
オートマチックに出てきますよね。

ポジティブな感情しか
感じないようにしようなんて頑張っても
ネガティブな感情は
出てくるときは出てくるんです。

なのに私は
「良いものしか感じないようにしよう」
なんていう、ナンセンスな努力を
するようになりました。

そうはいっても
怒りや恐れ、嫉妬、自己嫌悪などといった
ネガティブな感情は出てきます。

でも、自分がそんなものを
感じてるなんて言ったら、きっとまた
先輩たちから
「自分が周りに、どんなエネルギーを・・・」
なんて言われる

と思った私は、それらの感情を抑圧し
周りにも隠すようになってしまいました。

実際には、そんな先輩たちばっかりでは
なかったはずなんです。

「出てくるものは出てくるもんねえ」
って、優しく受け止めてくれる人だって
たくさんいたはずなんです。

でも、当時の私は
前にも申し上げたように、
基本
「周りはみんな、自分を攻撃する存在」
って思い込んでました。

そして、そういう思い込みがあると
自分を守ってくれる大勢の人たちではなく
自分を攻撃する少数の人たちのほうに
意識が向いてしまうんですね。

で、自分の中に
ネガティブな感情が出てきても
誰にも打ち明けられなくなりました。

周りにどんなにたくさん人がいても
自分の本音をさらけだせる人が
一人もいないなんて
孤独じゃないですか?
めっちゃ寂しくないですか?

むしろ、最初っから周りに誰もいないほうが
諦めがつきます。

孤独感も、そのほうが幾分マシでしょう。

体臭だって、気にせんでええしw

こんな感じで、いつしか私は
自分を癒やすために
そして、人とのつながりを得るために
参加してるはずのヒーリングワークで
孤独や自己嫌悪や罪悪感しか
感じられなくなっていました。

で、思いました

こんなん意味ないやん?

って。

なので

やめようかな

って思うようになりました
”癒やしの旅”を。

ところが、そのころに
私に優しい言葉をかけてくれた
女性がいたのです。

その女性は
私よりも年下ではありましたが
カウンセラー養成コースの
上級を受講している先輩でした。

彼女は背が高くて
ふさふさと長い髪が美しくて
まるで西洋画に出てくる
若い貴婦人のようでした。

誰にも媚びず、堂々としていて
自分というものを
しっかりと持っていました。

映画「プリティウーマン」の
ジュリアロバーツのように
セクシーさと無邪気な可愛らしさが
同居している女性でもありました。

そういったところも
もちろんステキだったんですけどね

私が、もっとも激しく魅了されたのは
ヒーリングワークの会場での
彼女の驚くべき言動でした。

「ウソくさ~~~い(⌒▽⌒)」

「キモ~~~い(⌒▽⌒)」

「ウザ~~~い(⌒▽⌒)

よく、ヒーリングワークの休憩時間に
彼女は、斜め上を見上げるようにして
大きな口を開け、無邪気に笑いながら
こんな言葉を、大声で叫んでいたんです。

言葉だけみれば、あまり綺麗ではない
ネガティブな言葉ですよね?

最近は、「言霊」なんていうことが
注目されていて
「ポジティブな言葉を極力使いましょう」
なんて、言われてるじゃないですか。

でも彼女
そんなことはお構いなし

「毒吐いてますけど、それが何か?」

って感じでしたw

ものすごく堂々と、悪びれず、無邪気に
満面の笑みで毒を吐くその姿は
ありえないくらいに美しかったのです

私が今まで見たなかで、あれほどまでに
美しく毒を吐ける人はいません。

そして、彼女の吐く毒は
聞いてるこっちも
「じつは私も、そう思ってたねん!」
なことが多かったので
気分が悪くなるどころか、むしろ

「代わりに吐いてくれて、ありがとう~!」

って、清々しい気分にさえなりました☆

なんて爽やかな毒っっ

なんて癒やし系な毒っっ♡

彼女には小悪魔的な魅力がありましたが
当時の私には、小悪魔というよりも
女神に見えました。

毒吐き女神ですっ

そんな彼女を見て私は

「あ、ネガティブな感情も
吐き出してもいいんだ☆」

「毒を吐いても
周りが癒やされることがあるんだ☆」

と、ものすんごいカルチャーショックを受け
そして、強く憧れるようになりました。

で、その憧れの毒吐き女神さま、ある頃から
私を気にかけてくれるようになり
こう言ってくれたんですね

「毒吐いてもええねんで~☆」

「なんでも出したらええねん~☆」

って。

毒吐き女神さまからそんなふうに言われて
私も

「そ、そうなん!?

えっと~、では、お言葉に甘えて・・・」

と、恐る恐る、少しずつ、出すようになり
それにつれて少しずつ
気持ちがラクになっていきました。

体臭?(あ、もとい、自分のエネルギー)

もう、そんなもん
どうでもよくなりましたねw

だって、体臭なんて、出てるのは
私だけじゃないでしょ?

ほんで、誰の体臭だって
多少はクサいはずなんですよ。

バラの香りしかしない人って
いませんやん?

誰だって生きてりゃ、汗やら垢やら
老廃物も毒素も出るし
それが体臭になるんでしょ?

クサくないはずないですやん。

だったら、クサいのは
お互い様なんですよ。

だから、私だけそこで
自己嫌悪や罪悪感を
感じたりする必要ないんですよ。

そんなことを気にして
出てきた老廃物やら毒素を隠したり
溜めこんだりするよりも
とっとと出して、流してしまうほうが
クサさが熟成されなくていいですやんね☆

ってことで、毒吐き女神を見習って
どんどん出そうって思いました。

そして、毒吐き女神との出逢いと
時期を同じくして
私の毒や愚痴を受け止めてくれる仲間も
一気に増えました。

彼らの助けのおかげで、私は
あやうく挫折しかけた”癒やしの旅”を
続けることができたのです。

というわけで、続きます☆↓

 

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