職場の先輩とお付き合いを始めた
私つるぞの。
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彼は、自立男性でありながらも
甘えや弱さといった依存の要素も
さほど嫌わず
割と上手に付き合える人でした。
私より3歳年上だったうえに
いまどき珍しい苦労人で
人生経験が豊富だったせいでしょうか
精神的に割と成熟していました。
また3人兄弟の末っ子で
特にお母さんやお姉さんから
可愛がられて育ったようです。
自分の中の依存も嫌わず
上手に付き合える人だったのは
こういったことが原因なのかもしれません。
なので私の甘えや弱音も
優しく受け止めてくれました。
でもカレには大きな問題がありました。
一つはカレが既婚者だということ。
つまり不倫です。
そしてもう一つ。
カレは基本自立男性ではありましたが
恋愛においては依存の傾向があった
ということです。
これまでもお話ししてきましたが
自立の強い人は
ある特定のジャンルにおいて
依存的になることで
自身のなかの自立と依存のバランスを
取ることがあります。
カレもそうだったんですね。
他方私は、基本超自立で、しかも
恋愛においても自立のスタンスを
取るようになっていました。
みなさん、ここで疑問が出てきませんか?
恋愛でも、他のジャンルでも
自立のスタンスを取っていては
バランスが取れず、しんどくなって
以前(第6話)のように
壊れてしまうんじゃないの?って。
でも、そうはならなかったんですね~。
このときには私、「或るもの」に
どっぷり依存していましたから。
その「或るもの」とは・・・
仕事
です。
仕事が好きとか仕事を頑張るとか
そういうレベルではなく
クタクタに疲れていても
仕事をしていないと
私として存在していられない気がする
そんな感じで
平日も土日も働いていました。
そんな調子でしたから
恋愛で依存のスタンスを取らなくても
ある意味私の中では
自立と依存のバランスは取れていたんです。
ところでパートナーというのは
シーソーみたいなもので
互いにバランスを取るように
変わるようです。
片方が自立に傾けば
もう片方は依存に傾き
片方が自立を強めれば
もう片方は依存を強め
片方が自立を弱めれば
もう片方は依存を弱めます。
そして私たち二人も
例外ではありませんでした。
たぶんカレ
恋愛において依存の傾向があったと言っても
もともとは
そんなに極端ではなかったと思うんです。
でも私の自立が極端にきつかったために
カレの依存も
極端にきつくなっていきました。
どうなったか?
カレが異様に
私を束縛しようとするようになったんです。
最初のうちは全く問題ありませんでした。
まだ付き合いはじめで
互いにラブラブの状態でしたから。
しかもカレには家庭があり
一緒にいられる時間も少なかったので
私がカレに束縛される時間も
少なくてすみました。
また職場も一緒だったので
カレが私を束縛しなくても
長い長い勤務時間はそのまま
2人一緒にいられる時間でしたから
私がカレにではなく
仕事に依存しているあいだも
カレはそうとは気づかず
一緒にいるだけで安心していました。
でも付き合いはじめのラブラブの期間は
あっというまに過ぎ去りました。
しかもカレが既婚者であるという問題は
あっけなく解消されてしまいます。
カレと奥さんはあっさりと離婚したのです。
じつはカレと奥さんの関係は
すでに数年前から壊れていました。
なので私の存在を知った奥さんは
すぐに離婚に応じ
カレもすぐに家を出ました。
そしてカレと私の同棲が始まりました。
カレと一緒に暮らせるようになったことは
私にとっても嬉しいことではありましたが
これまで以上にカレの束縛や干渉を
受けることにもなったのです。
さらに
しばらくして私は転職しました。
キャリアアップのため
3年勤めた事務所を辞め
別の事務所で働くことにしたんです。
でもこのことで、カレの不安も不満も
一気に増すことになりました。
職場が別になったので
私が仕事に夢中になっているあいだは
カレのそばにいません。
でも私はこれまでと同じように
平日も土日も遅くまで働きました。
ということは、そのあいだは
カレのことは放ったらかしなのです。
そりゃあカレとしては
寂しくもなるし不安にもなりますよね。
新しい職場には当然
カレの知らない新しい男性が
いっぱいいました。
(なにせこの業界もいまだに
男社会ですからね。)
カレとしては私が新しい職場で
他の男性を好きになるのではと
不安でしかたなかったようです。
そんな感じでしたからカレは
これまで以上に
私を束縛するようになりました。
私が遅くまで働いていると
「まだ帰ってこないのか!?」
と携帯電話に何度も連絡してきたり
遅くに帰ると機嫌がひどく悪かったり
職場の飲み会などに出たりしたときには
帰った後は決まって
大喧嘩になってましたね〜。
過去の恋愛に傷つき
男性に振りまわされることに嫌気がさして
「もう恋愛や男性に
振りまわされたくない。
私は私の好きなように生きる」
と強く望むようになっていた私としては
これはかなり鬱陶しい状況です。
「いいかげんにして!
私の仕事の邪魔をせんといて!」
「私が私の好きに動いて
何が悪いねん!?」
「飲みにいくくらい私の自由やん!?
いちいち、口出しせんといてよ!」
さんざん抵抗したんですけどね
カレの束縛は一向に緩みませんでした。
それどころかカレはカレで
応戦するわけですよ。
なにせ基本は屈強な男ですから。
手負いの虎 vs. 屈強な男
どちらも強くて凶暴(汗)
しかも
ありったけの怒り(と、若干の殺意w)を
ぶつけあいますからその戦いは
それはもう熾烈です。
まさに血で血を洗う
仁義なき戦いです(怖)
仕事から帰ってくると決まって大喧嘩
そんな日々が数ヶ月続きました。
付き合いはじめのラブラブな気持ちなんて
もう思い出せませんでしたね。
思い出そうという気にもなれませんでした。
もうウンザリ
自由はないし一緒にいても楽しくないし
腹の立つことばっかりだし。。。
こんなときに
心理カウンセリングと出逢えていたら
カウンセラーから
「パートナーシップは
シーソーみたいなもんですからね~
あなたの自立を弱めれば
カレの依存も弱まりますよ~☆」
とか、いろいろと
教えてもらえたのでしょうけれど
当時の私にはまだそんな出逢いは
ありませんでしたから
「カレに束縛されるなんて嫌や!
私は私の好きなように生きるねん!」
とますます自立を強め
そんな私に呼応するようにカレもまた
依存を強めていきました。
私たちの溝は深まる一方だったんです。
私の頭には
「お・わ・か・れ」の4文字が
チラつくようになっていました。
ところがそんな私のもとに
意外な「生き物」が
救世主として現れます。
ものすんご~~~く
痛~~~いカタチで。
ああ、いま思い出しても痛くなる(汗)
さすがの”手負いの虎”も
悲鳴をあげて泣くくらい痛いお話は
また次回☆↓
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