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オス化女子つるぞの【21】大人の女性になるには”ちち”離れが必要なのです(後編)

父親との癒着を手放すという課題を前に
ワ~!ギャ~!ピ~!
の阿鼻叫喚状態から脱け出せなくなった
私、つるぞの。

今回は、私の
”ちち”離れまでの険しい道のりのお話の
後編です。

このシリーズ全話のリストは、こちら↓

ここへ来て、あらたな男性の登場です☆

彼は、私の”ちち”離れの
キーパーソンとも言うべき、重要な役割を
担ってくれました。

その彼とは・・・

1歳上のバツイチ独身男性。

彼女なし。

当時、彼は、私が通っていた
カウンセリングのスクールの
中級コース生でした。

他方、私は、そのスクールの
ヒーリングワークに2度ほど参加したのちに
初級コースに入りました。

当時の私は、カウンセラーになる気なんて
全くありませんでした。

でも、コースに入れば、カリキュラムに
ヒーリングワーク8回分が含まれ

コース料金をその回数で割ると
ヒーリングワーク1回あたりにかかる金額は

単発でヒーリングワークに参加するよりも
安くつく計算だったので
入っちゃいましたw

初級コースに入ると
ファシリテーターという人が付きます。

ファシリテーターというのは

初級コース生が
コースカリキュラムをこなしていくなかで

困ったことや、分からないことが
出てきたときなどに

相談や質問を受けてくれたり

初級さんが提出する受講レポートを受け取り
これに対してコメントやアドバイスを
くれたりする人です。

まだまだ”癒やしの旅”に慣れない
初級さんに寄り添い、そして見守り
ときには道案内をしてくれる

お父さん・お母さん的存在
お兄さん・お姉さん的存在です。

そして、このファシリテーターには
中級コース生、上級コース生がなります。

で、私のファシリテーターになったのが
彼でした。

コースに入る前に参加した
ヒーリングワークでも
彼を見かけてはいましたが
そのときの印象としては
とってもシャイで、それでいて
とっても頑固な感じでした。

なんとなくですが、いつも何かに対して
静かに怒っているようにも見えました。

でも、ファシリテーターとしての彼は
とても優しくて
私のことをとても繊細に扱ってくれて
そして、私の価値や魅力を
たくさん見てくれたのです。

たちまち私は
彼のことが大好きになりました

ヒーリングワークや講座を受講した後には
必ず、
受講レポートを、彼に
電子メールで送りました。

そして彼からは、コメントやアドバイスが
返ってくるのですが
そのやりとりが楽しくて楽しくて
たまりませんでした

まるで、小さな女の子が大好きなパパに

「ねえ、パパ、聞いて聞いて~
今日ね~・・・」

と、その日あったことを夢中で話すように
大はしゃぎで受講レポートを
(というより、もはや彼へのお手紙ですw)
打ったものです。

当然、受講レポートは毎回
無駄に長くなりました(爆)

でも彼は、どのレポートに対しても
丁寧にコメントをしてくれ
どんな私を表現しても
すべて肯定的に受け止めてくれたんです。

ほんとうに
素敵なファシリテーターさんでした

でも、素敵すぎて、大好きになりすぎて
困った現象が、私に起きてしまいました。

いつしか彼を、お父さんとして
見るようになってしまったのです。

私が実際の父親との関係において
感じていた感情や、抱いていた欲求
取っていた行動パターンが
彼に対しても出てくるようになります。

実際の父親に対して

「近づいて、ありのままの自分を見せたら
嫌われる」

「甘えたら、怒られる」

などの恐れがあったせいか
彼に対しても同じ恐れを感じて
講座などで彼と接する機会があっても

「あ、どうぞ、おかまいなく。
私、大丈夫ですから」

という素振りで
(本当はかまってほしくて
たまらないのですがw)
自分から離れてしまう
なんてことは、しょっちゅうでした

そのくせ
受講レポートのやりとりの中では
大好きモード全開。

彼にしてみれば
「どないやねん!?」
って感じで
接しにくい子だったかもしれませんねw

そして
実際の父親とのあいだで満たされなかった

「愛してほしい」

「認めてほしい」

「受け容れてほしい」

という欲求を、私はどうしても
彼に出さずにはいられませんでした。

それに対しても彼は
ファシリテーターとして
めいっぱい応えてくれたと思います。

でも、私の欲求を
100パーセント満たすことなんて
無理なんですよね。

だって、どんなに頑張っても彼は
私の父ではないのですから。

今となっては

「そりゃあ、無理さ~w」

と理解できるのですが、当時の私は
欲求が満たされなかったりすると
とっても傷つきました。

彼のことが、とっても大好き

でも、近づこうとすると
「嫌われる!」「怒られる!」
という恐れが出てくるし

かと言って距離を置くと
欲求が十分に満たされなくて寂しい。。。

単純に「大好き~~~♡」で
幸せな気分になれない

大好きなのになぜか
辛さや痛みが伴う関係。

これって
癒着や執着の特徴なのかもしれません。

当時の私も
自分が彼に父親を投影していること
そして、そのせいで
彼に癒着していることに
気づいていました。

「彼に」癒着、というよりも
彼に重ねた「父に」、癒着していた
というほうが、正確かもしれませんね。

そして私は
この癒着を手放す必要があることも
分かっていました。

だから私は、彼との関係を通して
”ちち”離れという課題に
悪戦苦闘します。

思えば彼は、私の父親をイタコって
(あ、まだ生きてますが、うちの親父w)
私の”ちち”離れを
手伝ってくれたのですね☆

でも・・・

私のやり方が、まずかった

彼のことが大好きで
近づきたいという気持ちがあるのに

「そんなことを思ったら
離れられなくなるから、ダメ~~~!」

と、自分の気持ちに蓋をして
無理やり「大好き」を「大嫌い」に
変えようとしました。

どんなシーンでも
力でねじ伏せようとする者がいれば
それに対して強力な”抵抗勢力”が
現れますよね。

心だって、同じです。

「大好き~!近づきたい~!」

って言ってる自分の気持ちに

「大嫌いになれ!離れろ!」

と強制すれば、かえって

「だって、大好きだも~~~ん!
離れたくないも~~~ん!」

と、暴れ出すものです。

結果、私の心の中は
「大好き」派と「大嫌い」派の
仁義なき闘い

そしてこれが
ワ~!ギャ~!ピ~!の状態です。

自分の気持ちをねじまげようとするのは
あまり効果的な方法とはいえません。

では、どうすればよかったのか?

いま思えば、もっとシンプルな方法が
あったんです。

それは

「手放そう」って決める

コミットする

それだけです。

そう決めたんだから、じゃあ
そのために、ああしよう、こうしよう

って考えたり
自分の気持ちをねじまげたりする必要は
ありません。
(このあたりの、コミットメントについては
第19話に書きましたね☆)

え、それだけ!?
って、思われるかもしれませんね。

もちろん、コミットした瞬間に
パっと手放せるわけではありません。

むしろ、コミットしたとたんに
いろんな感情が出てくるでしょう。

「でも、手放したくないもん!」

「でも、大好きだもん!」

「寂しいよ~!」

で、ここで

「そんなこと思っちゃダメ~~~!」

と、ねじ伏せるのではなく

「そっか~、嫌なんだ~」

「そっか~、大好きなんだね~」

と、じっくり聞いてあげる
ただ、ただ、感じてあげることが
大切なんです。

以前にもお話ししましたが
感情は、感じないように
「見て見ぬふり」をしていると
ずっと癒やされずに
心のどこかに残ったまんまですが

きちんと向き合って
感じつくしてあげると
いつか消えていったり
別の感情に変わっていったりして
癒やされていきます。

こうやって、次々と出てくる感情と
ひとつひとつ向き合って癒やしていくと
やがて自然と、癒着を手放せるときが
必ずやってきます☆

途中、痛いのは痛いですよ。

でも、自分の気持ちをねじまげて
強引に手放そうとしたときみたいに

ワ~!ギャ~!ピ~!

ムリ~~~!挫折~~~!

には、なりにくいんじゃないかなあ
って思います。

もしも挫折しそうになっても
ここでもう一回
「手放そう」って決めなおす
コミットしなおす
ということを繰り返
すのです。

時間は、多少かかります。

癒着や執着を手放すって
玉ねぎの皮を1枚1枚丁寧にむくように
時間をかけて少しずつ
進んでいくものですから。

実際私も、強引に手放す作戦は功を奏さず
結局、時間をかけて
”ちち”離れを進めていくことになりました。

そして
玉ねぎの皮の1枚目をむくことができたのは
つまり、手放しの第一のやまを超えたのは
初級コースを卒業したときだったんです。
(このあたりのお話は
もう少しあとになりそうです。)

今ではすっかり癒着は手放せましたが
(あ、玉ねぎの皮3,4枚くらいは
残ってるかもしれませんがw)
彼のことは、変わらず、だ~いすきです♡

癒着を手放すことと
嫌いになることは

違うんですね。

そして、癒着を手放すと
「大好き」には、痛みも辛さも
伴わないものなんです。

というわけで、まだまだ続きますっ☆↓

 

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