2人の男性から立てつづけに
「キミは重たすぎる」
と振られ
「よし、この次は
もっと頑張って我慢するぞ」
と決意したワタクシつるぞの。
前回のお話はこちら↓
このシリーズ全話のリストはこちら↓
そんな私が次に恋に落ちた相手は・・・
サッカーの中田ヒデさん似の超ステキ男子
頭がよくてスポーツもできて
しっかりと自分も持っていて
強くて頼もしくて
とにかく男らしいのです(☆゚∀゚)
でも、「男らしい」というのは
つまり、男性性が強い
もっと言えば、超自立人間
ということだったんですね。
決して弱音は吐かず、ワガママも言わず
感情をあらわにすることもほとんどなく
強い理性で自分を律するタイプ。
問題が出てきても他人に頼ることはせず
すべて自分で解決しようとする。
(ほんでまた能力があるので
大抵ひとりで解決しちゃうんですわ。)
ストイックで自信家でもありました。
「自分が、自分に禁止していることを
他人がしているのを見ると腹が立つ」
なんて、心理学ではよく言われることですが
カレもまた
弱音を吐いたりワガママを言うことを
自分に禁止しているぶん
私が弱音を吐いたり
ワガママを言ったりするのも嫌う雰囲気が
付き合う前から漂っていました。
付き合ってみたら、ある程度は
カレが大人になって
私の弱音やワガママを
受け止めてくれることもありましたが
それでも一定限度を超えると
「悪いけど、それは無理だから」
と、とてつもなく冷たい態度で突き放され
とりつくシマもありません(TДT)
そして
なおもしつこく駄々をこねたなら、おそらく
(怖すぎて実際にしたことはありませんが)
あの中田ヒデさん似のコワモテで
(ヒデさん顔怖いですよね、男前やけど)
「いいかげんにせんと
オレもキレるぞっっ!」
と、マジキレされたことでしょう。
しかもカレ、今までの男性と違って
一人暮らしではなく、実家から
大学に通っていたんです。
だからカレの家には
お母さんもご兄弟もいました。
(お父さんはずいぶん前に離婚して
いませんでした。)
ほんでまた、このお母さんが
とっても厳しい感じの人だったんですよ。
当時、携帯電話なんてありませんでしたから
カレにこちらから電話をかけるとしたら
お家の電話にでしょ。
当然、お母さんやご兄弟が出ることも
あるわけです。
一人暮らしの男性になら
連日のように「寂しい」と
泣きながら電話することができても
(非常識は非常識ですけど。)
カレにはさすがに怖くて
(カレもだけどお母さんも)
できませんでした。
そんなこんなで、私の恋愛への極度な依存は
強制的にブレーキをかけさせられることに
なったわけです。
不安な感情に振りまわされて
激しく取り乱したりすることも
連日のように泣きながら
「会いたい」と電話することも
夜中にカレの家に押しかけることも
したくても絶対にできない状況に
追い込まれてしまいました。
それにしても、どうしてよりによって
ここまで自立の強い男性を
選んでしまったのでしょう?
もっと自立と依存の
バランスのとれた男性だって
探せばいたはずなんですよね。
そして、そういう男性とお付き合いをすれば
もっと甘えさせてもらえただろうし
もっと楽な恋愛ができたはずなんです。
なのになぜ・・・?
単純にカレが
とってもステキに見えただけで
深い理由はなかったのかもしれませんが
心理学を学んだ今
この当時の自分を自分で分析してみると
いくつかの理由が
可能性として挙げられます。
理由その1.
自分の中の「オンナ」や「依存」を責めてほしかった
自己嫌悪や罪悪感が強いと
自分で自分を責めるだけでは足らず
自分を攻撃するような人たちや状況を
無意識に引き寄せて
彼らを使って自分を責めさせようと
することがあるんですね。
当時の私もまた、自分の中の
「オンナ」や「依存」を嫌うあまり
超自立の男性と付き合うことで
彼に責めてもらおうと
したのかもしれませんね。
(とってもMな私・・・^^;)
別の言い方をするなら
「もっと我慢しなければ。
甘えないようにしなければ」
と思うあまり
イヤでも我慢せざるをえないような
男性と付き合い、結果、この
「我慢しなければ。
甘えないようにしなければ」
というミッションを
強制的にコンプリートすることに
成功したというわけですね。
理由その2.
自分と同じ痛みを男性の中に見ていた
カレは幼いころに両親が離婚し
お母さんに育てられてました。
本来一家を守ってくれるはずの
お父さんがいない環境で育ち
しかも長男ということもあり
お母さんを助けなきゃ
家族を守らなきゃという気持ち
自分がしっかりしなきゃという気持ち
そして
頼りたくても誰も(特にお父さん)
自分を助けてくれないという絶望も
心のどこかに
強くあったのかもしれません。
このため、とても幼いころから
自分の頼りなさや依存を嫌い
自立を強めていった
という経緯があるようです。
そのせいかカレの強さの裏には
孤独や諦め、不安といった痛みが
見え隠れしていたんです。
天真爛漫な感じではなく
どこか寂しげで陰のある男性でした。
カレに限らず
私はそういった影のある男性に
強く魅かれることがよくありました。
私も幼いころから
自分のオンナや依存を嫌い
男のように自立を強めていったという
経緯がありますから
同じような痛みを抱えているんですね。
そして心のどこかで
その痛みを癒やしてほしい
助けてほしいと思っているぶん
男性に同じ痛みを見つけると
助けてあげたいと強く感じるようです。
そんな理由から、超自立の
ある意味「痛い」男性を
選んでしまったのかもしれません。
理由その3.
父親を理解したかった、助けたかった
先ほどご説明した男性の中の痛みですが
思えば私の父も
同じ痛みを抱えていたのかもしれません。
そして私は、超自立のカレに
自分の父を重ね合わせ
(心理学では、これを「投影」と言います)
カレの痛みを理解し助けることで
父の痛みを理解し
助けようとしていたのかもしれません。
主なものを挙げるとこんな感じですが
無意識レベルの話なので
私自身、明確に認識できず
どれが当たっているのか
もしくは全部当たっているのか
はたまた全部外れなのか
判断できません。
でも、なんとなくですが、おそらく
全部当たっているのでしょう。
そんな気がしています。
いずれにしても私は
自分の「オンナ」を嫌うあまり
自らしんどい恋愛に
身を投じることとなったのです。
しかし、これが意外にも
私を成長させ、そして
お付き合いも長続きすることとなります。
次回に続く☆↓
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