2005年12月21日の夜
サンタさん、もとい、どろぼうに入られて
ダダ凹みで眠りについた私、つるぞの。
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でも、そんなつるぞのが
このどろぼうのことを
サンタさんだと思ってしまうくらいの
そして、この12月21日という日を
大切な記念日にしてしまうくらいの
素敵なミラクルが
翌日から次々と起こります。
まあ、もっとも、最初のうちは
ミラクルといっても
「こんなのは
ミラクルでもなんでもないやん」
と、みなさんが思われるくらいの
些細な出来事ばかりだったのですが・・・
ミラクルその1☆
よりによって、こんなときに、シーズン初の積雪
どろぼうに入られた翌朝の目覚めというのは
ほんとうに気分の悪いものでした。
ものすんごい喪失感と
これから先の不安にうちのめされ
目覚めてからも
布団から離れる気力が湧きません。
やっとの思いで身体を起こしたものの
そのまま布団のうえで体育座り・・・。
なぜか、こういうときにかぎって相方は
いつも以上にはりきっていて
テキパキ、シャキシャキと
朝の身支度を済ませます。
それがまた、落ち込んでいる私には
「こんなときに
何をはりきってるねんっ!?」
と、腹立たしく感じられたものです。
そして、仕事に出かける間際
私のところにきて
「元気出しやっ☆」
と言うのです。
元気なんか出るかいっっ!?
さらに相方は
ベランダ側の窓の向こうを指さして
「ほらっ、ほらっ、すごいでっ!
雪やでっ、雪っ!」
と言いました。
雪ぐらいで
何をはしゃいどるねんっっ!?
こっちは、これからの生活のことで
頭いっぱいやねんっ!
雪ぐらいで喜ぶ気になれるかあ
どアホっっ!
口に出す元気もありませんでしたが
心の中では
そんなふうに怒りくるってましたね。
そんな私の気持ちを知ってか知らずか
相方は、そのまんま仕事に出かけました。
そして、たった一人残された私・・・。
動く気になれないと言っても
これからいろいろと
処理しないといけないこともあるし
仕事に穴をあけるわけにもいきません。
重い身体にムチ打って
布団から立ち上がりました。
すると・・・
窓の向こうに広がっていたのは
一面の銀世界。
ベランダの向こうに見える
すべての建物の屋根に
雪が積もって真っ白になっていたのです。
道路にも
ものすごい量の雪が積もっていました。
大阪市内で、ここまで雪が積もることって
そんなにしょっちゅうはありません。
ふだんなら
「わあ~、すご~い!」
と胸をときめかせるところですが
このときの私の目には
こんな美しい景色も
寒々としたとても切ないものにしか
映りませんでした。
心理学の「投影」という言葉を説明するとき
「人は、自分の心の状態を
サングラスのレンズのようにして
そこを通して、外の世界を見てるんだよ~」
なんて言いますが、それを
身をもって学んだ瞬間でもありましたw
「よりによって、こんなときに」
と、純白の雪が
とても忌々しく思えたものです。
(いつ、どんなときに降ろうが
雪の勝手なんですけどね^^;)
ただこのとき、ふと
先ほどまでいた相方のことを
思い出しました。
私、もともとは雪が大好きです。
降ると、犬っころみたいに
大はしゃぎしますw
もしかしたら、それを知っていた相方は
なんとか私に元気になってほしくて
雪が積もっていることを
あそこまで(ウザいくらいに)
アピールしてたのかもしれないなあ
って、思いました。
そんな相方の気持ちを想うと
少しだけ、ほんの少しだけですが
心が温かくなる気がしました。
雪が積もった・・・
たったこれだけの出来事ではありましたが
これがさらなるミラクルを呼びます。
ミラクルその2☆
雪にまどわされて(?)母が援助を申し出た!
お昼近くに、電話が鳴ります。
「あんたっ!大丈夫かっ!?」
母からでした。
とりあえず、私から
被害状況などを話しました。
すると、そのあとで
母がこう言いだしたのです
「考えたんやけどなっ!
あんた、あんまり可哀そうやからっ!
お母さん、ちょっとだけでも
お金援助したるわっ!」
えっと、かなり高飛車な
しゃべりかたに思われるかもしれませんが
うちの母、いっつもこんな感じなんです。
このあともこんな調子で
私が言葉を挟む暇などないくらい
ものすんごい勢いで
母はしゃべりつづけました。
「ノートパソコン盗まれたんやったら
仕事でも不便やろっ!
やから、そのノートパソコンのお金だけでも
お母さんが出したるから
新しいのん買いなさいっ!」
(えっ、いいの!?)←つるぞのの心の声
「なんぼくらい必要なんやっ!?
30万円あったら足りるかっ!?」
(あ、いや、十分すぎるくらいです。。。)
「まあ、多すぎるぶんにはええやんかっ!
とにかく30万円あげるから
買いにいくのは自分で行きやっ!
お母さん、パソコンなんか
ぜんぜん分からんしっ!」
(も、もちろん、もちろん)
「お母さん、昨日の晩は
あんたのことが気になって
よう寝られへんかったんや〜。
なあ~、こんな雪の降ってるときに
どろぼうに入られてなあ~
ほんまになあ~、気の毒になあ~」
・・・・・・・・・?
雪の降ってるときだろうが
真夏のピーカンなときだろうが
どろぼうに入られた人の気の毒さって
変わらないと思うんですよね^^;
しかも、雪が降ったのは
どろぼうに入られた後やし。。。
でも、うちの母には、私がまるで
マッチ売りの少女のように
思えたんでしょうね。
こんなときに雪が積もったということが
こんなふうに良いほうに働くなんて・・・w
おかげで私は
前から欲しくてたまらなかった
バ○オのノートPCを
手に入れられることになったのです☆
こんなことがあって私は
この日のお昼ごろには
すっかりご機嫌になっていました
ミラクルその3☆
管理会社の対応が、めっちゃ早かった!
その日の午後
突然インターホンが鳴ります。
ガラス屋さんでした☆
管理会社から連絡を受けたそうで
さっそくガラスの交換にきてくれたのです。
さらに、そのすぐ後に
同じく管理会社から連絡を受けた
ベランダの仕切り板の交換の人も
来てくれました。
おかげで、窓ガラスも仕切り板も
ピカピカの新品に交換され
私に侘しさや哀愁を感じさせていたものは
一掃されました☆
どろぼうに入られた後の処理を
どう進めていったらいいものか・・・
なんて、気が重かったのですが
私がアクションを起こさなくても
どんどん片付いていきました。
「管理会社さん、仕事が早いわ~♪」
「いたれりつくせりやなあ~♪」
「業者さんも対応が早くて
ありがたいわ~♪」
いま思えば、そんなこと
管理会社としては
当たり前なのかもしれません。
でも、このときの私は
どろぼうに入られて
気持ちがおかしくなっていたのか
先ほどの母の件でご機嫌になっていたせいか
いちいち敏感に反応して
大喜びしていました。
こうして私は
どんどん変なテンションになっていきますw
ミラクルその4☆
保険会社の人が、頑張ってくれた☆
管理会社はさらに、保険会社にも
連絡をしてくれていました。
入居時に加入していた
損害保険の会社です。
その保険会社の人から
早々に連絡がきました。
そして数日後、担当の方が
自宅にきてくれました。
私は、盗られたものや
それらの購入時の金額などを、その方に伝え
必要書類なども提示しました。
最初、彼は
「事業用の財産の損害は
補償の対象にならない可能性があります」
と、言っていました。
そのほかにも
補償されない可能性のあるものが
ありました。
でも私は
「まあ、それは仕方がないですよね」
と、ゴリ押しせずに
理解を示していたんです。
そればかりか
「こういうお仕事って
大変じゃないですか~?」
なんて、彼の難しい立場を
慮るようなことを言っていたんですが
そのせいでしょうか
すっかり打ち解けた感じになり、最後には彼
「100パーセントは
難しいかもしれませんが
なるべく多くのものが補償されるよう
めいっぱい頑張ってみますね☆」
と言って、帰ったのです。
その結果・・・
なんと、損害のほぼ100パーセントが
補てんされるくらいの保険金が
支払われることになりました!
でも私、ノートパソコンは
母が援助してくれることに
なっていましたよね。
なので、母に
保険金が下りるから~と伝えたのですが
「保険金は保険金で
置いといたらええやんかっ!
ノートパソコンのお金は
お母さんが出したるっ!」
と、母は頑として聞きませんでした。
また、損害の大半は
父や母からもらった貴金属類です。
つまり、私がお金を出して
買ったわけではありません。
保険金が下りたからと言って
もう一度同じものを買うつもりも
ありませんでした。
また、補償された損害のなかには
相方のノートパソコンも含まれていました。
でも相方は
「俺はもう
ノートパソコンを買うつもりはないから
そのお金は、あんたがもらっておいたら
ええよ☆」
と言ってくれたのです。
そんなこんなで、保険金のほとんどは
そのまんま残り、私はいわば、
保険金太り
の状態になりました。
「いや~~~ん、どろぼうに入られたのに
私、お金持ちになってるや~~~ん♪」
ここまでの小さなミラクルの積み重ねで
私のテンションは頂点に達し
「この保険金と貯金を合わせたら
マンションの頭金になるや~~~ん♪」
という、大きな誤解にまで発展したのです!
じつは、保険金と貯金を合わせても
100万円ほどでした。
小さい金額とは言いませんが
マンション購入の頭金には
到底足りない額です。
冷静な頭で考えれば、そんなことは
分かりきったことなのですが
あのときの私は
本当におかしくなってたんでしょうね。
ある意味、ミラクルな誤解を
してしまいましたw
でも、この誤解がこの後
大きな大きなミラクルを
引き寄せることになります。
というわけで、続きます☆↓
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