2006年2月のヒーリングワークで
フォーカスパーソンに当たった私のための
セッションが始まりました。
ナイフに見立てたマジックを握りしめた
私の前には
白いワンピースが似合う
”お兄ちゃん、お兄ちゃん”
って感じの妹(役の人)
理想のお兄ちゃん(役の人)
現実の兄貴(役の人)
が、順番に並びました。
そして
「周りはみんな、私を責める存在。
私を守れるのは、私自身だけ」
と、自分を守るため、そして周りと戦うため
今まで持ち続けてきた
ナイフ(に見立てたマジック)を
私は手放し、歩きだしました。
前回のお話は、こちら↓
このシリーズ全話のリストは、こちら↓
まずは
”白いワンピースが似合う妹”に
近づいていって
ハグしなければなりません。
「近づいていって、ハグする」
というのは、心理的には
「統合」を意味します。
「統合」とは
今まで自分の中に存在していたのに
ずっと嫌って抑圧して
ないものにしていた部分を
もういちど自分の一部分として認め
受け容れること
と表現すればいいでしょうか。
人は誰でも、心の中に
いろんな自分を持っています。
こんなに屈強な男、もとい、私の中にも
白いワンピースが似合いそうな
”お兄ちゃん、お兄ちゃん”って感じの
可憐で甘えん坊な
妹キャラの自分がいるはずなんです。
(こう書きながらも
自分で強い疑念を抱いてしまうところが
なんとも残念ですがw)
でも、何らかの事情で傷ついて
この妹キャラを嫌うようになり
封印してしまったんですね。
で、この封印してしまった妹キャラを
もういちど自分の一部分として
受け容れましょう、ということなんです。
目の前に立つ
”白いワンピースが似合う妹”役の女性と
目と目でつながりながら
一歩、また一歩と、近づいていきます。
いろんな感情が動きます。
目の前の女性は本当に可憐で
頼りなげでもありましたが、そのぶん
誰もが「守ってあげたい」と思うような
“愛されキャラ”に見えました。
もしも、私も
こんな女性になっていたとしたら
今よりももっと、周りから愛されて
助けられて、今よりもずっと楽に
幸せになれていたかもしれないなあ・・・
そんなことを思いました。
だから、統合できるのであれば
これを自分のものにできるのであれば
そうしたい・・・
そんなふうにも思いました。
でも・・・
近づくにつれて、私の中の”抵抗勢力”が
暴れ出しました。
ムリムリムリムリ、ムリ~~~~~~!
ぜ~~~~ったい、似合わん~~~~~!
き~も~い~~~~~っっ!
・・・・・・・・・・・(´-д-;`)
いったい私はなぜ、こんなにも
「この私が
可愛い妹キャラになるなんて
ムリ!似合わん!」
と、思うように
なってしまったのでしょうか・・・?
私の妹は
私とちがってチャランポランで
何か出来ないことなどがあると
「なんとしても出来るようになろう!」
と頑張る私とは対照的に
「ねえ、ねえ、やって~~~」
と可愛く誰かに頼ることができる
”愛されキャラ”でした。
両親は
「も~、アンタは横着やねんから~」
と言いながらも、そんな妹を可愛がり
なんやかんやと手をさしのべていました。
他方、私は
しっかり者のキャラが定着してしまい
両親からそんなふうに
助けてもらうことは
ほとんどありませんでした。
ある意味
信頼されていたのでしょうけれど
私にとっては、そんな信頼は
寂しいだけだったんですね。
私も妹みたいになったら
両親からかまってもらえるんだろうか?
愛してもらえるんだろうか?
ごくごく小さいときには
そんなふうに思うこともあったんです。
でも、実際に私がちょっとでも
妹みたいに甘えようとしたなら
「お姉ちゃんなんやから
しっかりしなさいっ!」
「アンタは、自分でできるでしょっ!」
さらには
「お父さんやお母さんの
気を引こうと思って
わざと出来ないふりをしなさんなっっ!」
なんて、叱られたんですよね^^;
え、え~~~~~!?
なんで~~~~~!?
妹がやったらOKやのに
私がやったら
なんであかんのん~~~~~~!?
って思いますやん。
子どもやから、ワケ分かりませんやん。
ショックですやん。
ちょっと想像してみてくださいね。
貴女の女友だちが
超ブリブリのヒラヒラの
白いワンピースを着て来るんですよ。
すると、貴女の意中の男性が
その女友だちを見て、言うんですね
「お、○○ちゃん、それ、可愛いね~~~♡
オレ、そういう格好してる女の子
めっちゃ好みやわ~~~♡
女の子にそういう格好で
”おねがいっ♡”なんて甘えられたら、オレ
イチコロやわ~~~♡」
えっ、そうなん!?
彼、あんな感じが好きなん!?
むむむ・・・
よ~~~しっっ!
意中の男性のハートをゲットするため
翌日、貴女は
超ブリブリのヒラヒラの
白いワンピースを着て、彼の前に現れます。
「え、えへ、おはよっ♡」
なんて、無理っからに
カワイコぶったりもしたりしてw
すると、彼はメロメロに
・・・なったりなんかしません。
それどころか
「お・・・お前!?
なんや、どないしたんやっ!?
なんか悪いもんでも喰ったんかっっ!?
頼む気持ち悪いからやめてくれっっ!」
・・・・・・・・・!?
え、え~~~!?
なんで!?なんでなん~~~!?
○○ちゃんが白いワンピース着てたら
喜んでたのに、私が着たら
なんでそうなるのん~~~!?
って思いますよね。
で、貴女は考えるわけですよ。
昨日の○○ちゃんと今日の私と
どない違うんやろ???と。
どちらも同じような
超ブリブリのヒラヒラの白いワンピース。
ということは、違いはただ一つ。
着てる人間が
○○ちゃんか、私かの違い。
・・・そうなんや
○○ちゃんならよくって
私じゃアカンのや・・・orz
私には
○○ちゃんみたいな魅力も価値もないから
○○ちゃんとおんなじ格好しても
可愛いって思ってもらわれへんのや・・・
そう思ってしまいません?
あのころの私も
おんなじことを思ったのかもしれませんね。
(もう、そんな昔のこと、忘れましたが。)
そうなんや
妹ならよくて、私じゃアカンのや・・・
私はもともと、妹みたいに可愛くないし
価値もないから
妹とおんなじことをしても
愛してもらわれへんのや・・・
私そのものに
魅力も価値もないからなんや・・・
「私には価値がない」
これを、無価値感と言います。
きっと私の存在そのものには
魅力も価値もないんだ。
なんにもしないままの私には
なんの価値もないんだから
頑張って何でもできるようにならなければ。
なんの価値もない私が
か弱いまんまで
誰かに甘えたり頼ろうとしても
誰も助けてくれへんし
愛してくれるはずがない。
そう思ってしまったのかもしれません。
だとすれば、ですよ
第1話でお話ししたように
私は幼いころから
「オンナであるかぎり
自分はお父さんからも、他の人からも
世の中からも、愛されない」
と思って生きてきたのですが、それは
「女性だから」愛されないのではなく
「価値のない私だから」
か弱い女性のままでいても愛されない
と思っていたということなのでしょう。
他の人たちは
女性のままで愛されるけれども
私は魅力も価値もないから
男にならなければ愛されない
ということなのですね。
というわけで
兄貴のことだけでなく、妹のことも
私のオス化に深く関係していたようです。
なんだか胸が痛~~~くなったところで
セッションに戻りましょう^^;
ムリムリムリムリ、ムリ~~~~~~!
ぜ~~~~ったい、似合わん~~~~~!
き~も~い~~~~~っっ!
強い”抵抗勢力”をも、自分の中で
静かに感じつくしながら私は
”白いワンピースが似合う妹”
のところにたどり着き
なんとかハグすることができました。
ところで、じつは
セッションが始まる間際になって
下ネタ大好きなトレーナーが
”白いワンピースが似合う妹”を
”白い下着が似合う妹”に変えましょう
と言いだしたんですね。
「まあ、どっちでも
おんなじことですから☆」
なんて、トレーナーは言ってたんですが
「それはアンタの趣味だろっっ!」
と、私が心の中で
激しくツッコミを入れていたのは
言うまでもありませんw
というわけで、セッションもこのシリーズも
まだまだ続きます☆
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