自分の中のオンナは嫌いだけど
自分が女であることは変えられない
長い間、その葛藤に苦しんできた
私、つるぞの。
このシリーズ全話のリストは、こちら↓
今回は
「人に頼らず一人で頑張りすぎる
自立しすぎる」
という私のもう1つの問題について
お話しいたします☆
私は幼いころから
人を頼るのがとっても苦手でした。
人に助けてもらったり、頼ったりすると
「私は、この人の負担になっている」
「迷惑をかけている」
「私はお荷物」
と感じ、「申し訳ない」という罪悪感に
襲われたのです。
また、自分のことも自分でできない
無力な自分を感じ
「こんな私は、ダメな人間」
という無価値感も、感じていました。
だから極力、本当に極力
誰の手も借りないように
自分で何とかしようと
いつも一人で抱え込んでたんです。
小学校では
給食で残したパンを持ち帰るため
ビニール袋を持っていく必要がありましたが
普通、7歳や8歳の子どもなら
そういうものは
お母さんに準備してもらいますよね。
でも私は、それすらも
母に頼むことができませんでした。
こっそり台所の引き出しをあちこち探して
なんとか見つけては
持っていってたんです。
でも、うちの母は
そういうものをこまめに
ストックする人ではなかったので
探しても見つからないことも
多々ありました。
そんなときは、クラスで
ビニール袋を余分に持ってきている友だちに
分けてもらいました。
人を頼りたくないから
母にも頼まなかったのに、その結果
友だちに分けてもらうことになるなんて
ちょっと矛盾してますよね^^;
人を頼りたくない私でしたから
友だちに分けてもらうのも、もちろん
ものすごく苦痛でした。
だからそのうち
友だちからも分けてもらわなくなり・・・
給食で残したパンをどうすることもできず
むきだしで机の中に入れたまんま
よくカビカビにさせてしまったものです。
(当時の私の、机の中を想像しただけで
それはもう、ホラーです!)
工作の授業に、ティッシュの空箱などを
持っていかないといけないときも同じで
母にお願いすることができませんでしたね。
ずいぶん大きくなってからも
美容院のシャンプー台で
美容師さんが私の頭を少し持ち上げて
後頭部をすすいでくれるとき
その美容師さんの手に
体重をかけることが申し訳なくて
ついつい、オートマチックに
自力で頭をもたげて
頑張ってしまっていました。
だから美容師さんからは
「あ、楽にしてくれて、いいですよ~w」
と、よく言われたものです。
ダイビングショップでは
購入する器材を選ぶ際
スタッフさんが何度も席を立っては
奥の棚からパンフレットを
持ってきてくれるのに
自分だけが椅子にじっと座っているのが
申し訳なくて
(お客なんだから、そんなのは
普通なんですけどねw)
しまいには、自分も席を立って
スタッフさんの後ろを
ついてまわっていました。
スタッフさんからは当然
「あ、座ってていいんですよ~w」
って、言われましたね^^;
こんなふうに
もともと人を頼るのが、超苦手でした。
そんな私が、これまでの恋愛で
自分の依存を嫌うようになり、余計に
人を頼れなくなってしまったのです。
何か困ったことや、辛いことがあっても
誰かに
「手伝って」とか
「助けて」なんて言えなくて
すべて、自分の力で
なんとかしようと頑張る・・・
意識しなくても、そんなふうにするのが
いつしか普通になってしまっていました。
せっかく、甘えも弱音も
優しく受け止めてくれる彼氏ができたのに
そのクセはとれませんでした。
自分にそんなクセがあるということすらも
気づいていなかったので
(まだまだ自分は頑張りが足りないって
思っていましたw)
そのクセをなおすチャンスを
逸していたんですね。
カレは、多くの男性がそうであるように
人を頼ったり、甘えたりするよりも
自分のことはすべて自分の力で解決し
そして
人に与えたり、守ったりしようとする
自立人間。
そして、私も・・・。
結果、私たち2人はどちらも
なんでも自力でなんとかしようとする
ツインターボの自動車みたいな
カップルになっていました。
ここで、象徴的なエピソードを一つ☆
ある日、2人で電車に乗っていたら
酔っ払いのおっちゃんが
からんできたんです。
「なんやねん
自分ら、電車の中で
イチャイチャしやがって~」
ってな感じです。
(いや、べつに
イチャついてなんていなかったんですが)
するとカレ、隣にいた私の前に
サッと腕を出し
「おっさん、なんやねんっっ!?」
と、かばうように立ちました。
いや~、男前じゃないですか~☆
ところが
カレがそうしたのとほぼ同じタイミングで
私も、カレの前にサッと腕を出し
「なんやねんっっ!?」
と、かばうように立ったんです。
考えるより先に
とっさにやってしまってましたね。
うう・・・私も男前・・・orz
これは、半分は私に売られた喧嘩
だから、カレにすべて任せたのでは
道理が立たない
私も、受けて立って当然
戦って当然
これが、当時の私のポリシーであり
「常識」でした。
今あらためて振り返ると
すんごい考え方やなあと思いますがw
で、そのときの様子を表したものが
これです↓
す、すみません
絵心ゼロですっっ!
まあ、でも、イメージは
お分かりいただけるかと・・・
どうですか、こんなカップル?
ちょっと怖いでしょw
ツインターボな2人は
こういう非常事態(?)では
ものすんごい馬力を発揮するんです。
2人揃って、戦闘モードになるんですから。
実際、おっちゃんは、ビックリした様子で
すごすごと元いた席にひっこみました。
でも、おっちゃんも
ビックリしたかもしれませんが
カレもたぶん、私の行動に
驚いたんじゃないかなと思います。
というか、カレ
ちょっとガッカリしたかもですね^^;
「自分が守らなくても、コイツは
自分で何とかできるんやな。
ボクの出る幕なんて、ないんやな」
って。
こんなふうに
カレの助けを待つまでもなく
自分で何とかしようとする、私の態度は
このときに限ったことではなく
普段から、この調子でした。
だからカレは、そんな私に普段から
「守り甲斐のないヤツやな」
って、ガッカリしていたかもしれませんね。
オトコの見せどころがないですもんねえ。
ツインターボな2人は
非常事態では強いかもしれません。
でも、私たちは
非常事態でない平和な日常生活でも
ツインターボな2人でした。
お互いに、頼ったり、助けを求めることなく
自分の問題は自分1人で抱え込んで
なんとかしようとする・・・。
ツインターボな2人は
実質的には「2人」ではなく
いつまで経っても
1人と1人
でした。
自分の問題や気持ちを
相手とシェアすることもなく
相手は相手、自分は自分。
先ほどのイラストを見て、どうですか?
恋愛につきものの甘~い雰囲気って
感じられますか?
感じられませんよね?
外にいても、家にいても
甘~くて、ゆる~い雰囲気は
2人のあいだにはありませんでした。
そんな空気は
戦闘モードの人間には、作れないんです。
だから、和んだり癒やされたり
とろけるような時間は
私たち2人の同棲生活には
長らくありませんでした。
そんな毎日を過ごすうちに
私も、そして、おそらくカレも
すさんで、疲れていったようです。
そのせいか、やがて私の超自立にも
ほころびが出はじめました。
超自立にほころびが出はじめたとき
仕事一筋だった私の脳裏に
昔に諦めたはずの「結婚」の文字が
ちらつきはじめます。
お☆
ということは、いよいよ結婚して
ハッピーエンドですか!?
いえいえ、じつはここが
私が今まで積み上げたまんまにしてきた
問題と向き合う
スタートラインだったのです。
2人が結婚するまでには、ここからじつに
約7年を要することになります。
というわけで、まだまだ続きます☆↓
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